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Audi A3 6速DSG メカトロ修理

  • Writer: infospro
    infospro
  • Oct 19, 2020
  • 2 min read

 当店では珍しい外車の修理です。

 Audi A3 クワトロ 3.2 (8P)が走行中に突然シフトが抜けてしまうという症状です。

初めてのケースでしたのでとりあえずお預かりして試走してみると、確かにシフトが抜けて前に進まなくなりました。メーター内でシフトインジケータ「PRNDS」が点滅し、停車後一度エンジンを切ってかけ直すとシフトが繋がり動けるようになりました。

 この型のATに使われているのはWV-Audiグループが使用する乾式6速DSGという物です。どうやらこのタイプはハイパワーなエンジンに対応するためにギヤやケースはタフに設計されている様ですが、その制御系であるメカトロニクスと呼ばれるコンピューターとソレノイドバルブボディが一体になった物がよく壊れて新品交換されているようです。

 車をパソコンに繋げて故障コードを読み取ってみると、確かにDSGのコンピューターとの通信が途切れているというエラーコードを検出しました。ソレノイドバルブ等が逝った場合は更に故障コードが表示されるのですが今回は大丈夫なようです。

 メカトロニクスの新品の値段を調べてみると… 「30万円」、目が点です。しかも国内在庫も無し。そんな値段はもちろんかけられませんのでどうにか出来ないものかと調べてみても「メカトロを交換して治った」という内容ばかりで途方にくれました。しかしここで諦めたらこの車の廃車が確定してしまいます。さらに数日色々な角度から調べ上げたところ、どうやらメカトロニクスを現物修理する方法が有るらしい事が判明しました。

 数日後、準備を整え車両からメカトロニクスを取外しました。先ずは外観のチェック、とりあえず目立った故障の痕跡は見当たりません。次に各種ソレノイドバルブの抵抗値チェック、抵抗値が基準内に収まっていることを確認出来ました。

 そしていよいよメカトロニクスの内部を調べるためにブラックボックスの開封オペを開始です。密封された蓋を切開する時に削り粉がでてしまうのでそれが他所に混入しないよう入念にマスキングします。蓋を削り取外し、内部をチェック。

    見つけました、患部を確認。

 2日ほどかけて無事メカトロニクスの患部を発見、修復した後に車両へ装着。エンジンをかけてエラーコードを無事消去する事に成功しました。(写真に写ってるパワステ系のエラーコードは走行後すぐに消えました)

 しばらく試走して症状が出ない事を確認して納車となりました。

 
 
 

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